個人主義者と社会主義者
疑問に感じたことはありませんか?
決して悪い人ではないんだろうけど、イマイチ波長が合わない、気に食わない―――。
いい人だとは思うんだけど、なんとなく長い時間一緒にいると煙たく感じてくる。
その理由の1つは、人は大きく分けて、
まずはそれぞれの特徴を紹介します。
○個人主義者
・個々それぞれが、千差万別の価値観を持っていると捉え、各々が独立していると考えている。
・自分の行動を自分でコントロールできている状態を好み、まずは自分の健康や夢を最優先に生きている。
・独立心が高く、完成された個々人が集まって社会が形成されているという考え方を持つ。
・人と人との繋がりを大切にし、自分はそれらを繋げる役目があるという責任感を強く抱いている。
・集団をまとめるためにルールや風習に重んじ、経験や歴史、伝統などを大切にする。
・お互いが誠心誠意救いを施すことで、社会の調和が取れているという考え方を持つ。
個人主義者はいかに主観的に見て自分が幸福であるかを考えることが多いため、基本的には他人の行動に意見したり、批判することはありません。
そのため常に精神的に満たされており、より自然に自由を求めています。
自分に対する批判が起こったとしても、自分なりの哲学を強く持っているため、激しく乱されることはありません。
一方で、集団においての協調性を軽んじるきらいがあり、いわゆる空気の読めない人として捉えられることがあります。
例えば決められた時間を守れずに遅刻したり、メールやLINEの返信が遅かったりなど、対人においてはトラブルを起こしてしまうこともしばしばあります。
逆に相手が遅刻したり、レスポンスが遅い場合にも激昂することなく許容できるところがあるので、ある意味執着を持たない性格の持ち主といえますね。
また、社会的規範について頓着しないために、モラルやマナー、デリカシーが欠如している場合もあります。
社会主義者は集団において、より団結し人と人が助け合うことで平和が成り立つという考えをベースに行動を起こします。
特に外向的な人はその中でも自ら名乗りをあげ、リーダーシップを取って集団を統率しようとするでしょう。
彼らにとってはそこにいる全員が足並みを揃えて、同じ時間や価値観を共有できることこそに幸福を感じます。
ところがそうすることで浮かび上がる問題も。
社会主義者は自分の意識を高く持つため、責任感や役割を他人にも求める傾向があります。
自分が与える側、施す側に立つことが多いため、それ自体に満たされた感情を持つのですが、時々リターンがもらえないことで憤ることもあります。
また考え方が二極化し、合理的な少数意見よりも、非合理的な多数意見の方を採用することもあり、雰囲気重視で物事を決定することもあります。
更に、その後少数派の行動を許容できずに強く批判してしまいます。
2タイプの衝突
個人主義者は個人主義者同士、社会主義者は社会主義者同士が集まれば大きなトラブルに発展しないのですが、
普通はそうはうまくいきません。
日本においては特に協調性を重要視される教育と国民性なので、おそらく個人主義者がマイノリティとなるでしょう。(統計はありません)
個人主義者はとりわけ思想が合理的であり、物事の本質を見抜く力が高いため、集団の雰囲気に流されず、それどころかあえて逆らおうとさえしようとします。
強い意見を面と向かって言い放つこともあるので、人によっては驚かれたりすることもあるでしょう。
そういった個人主義者の行動によって、その周囲にいる社会主義者はモヤモヤした気持ちになります。
社会主義者にとっては皆がおおよそ同じ思想、同じ行動を取ることで協調性が保たれ、人間関係が上手く構築されると考えているので、
そのような行動を起こす人物はご法度なわけです。
自分たちの保たれていた平和を壊されたと感じ、同じ社会主義者が手を組み強く批判し、個人主義者の価値観を改めさせようとしたり、最悪その場から追い出す空気感を作ってしまうことさえあります。
もし社会主義者がマイノリティとなった場合はどうでしょう?
個人主義者は集団で集まったとしても、個々が各々自分のスタイルを維持しながら好き勝手やるので、誰も集団意識に対して問題提議することがありません。
特に個人が互いに尊敬しあっていれば、足並みを揃えなくとも協力関係を築けるとなんとなく実感しています。
そんな中、社会主義者はその集団に対して疑問を感じます。果たして統率の取れていないこの集団で社会が形成できているのか?
すると半ば自己犠牲的に個人主義者の手助けをしたり、中継役になったり、リーダーシップを図ろうとするのですが、
いかんせん彼らはなかなか言うことを聞きません。そうすることの必要性を感じていないのですから。
そうなったとき、社会主義者はひどく落ち込みます。
まとめると、個人主義者は無意味な集団行動を強いられることに、社会主義者は身勝手で気ままな行動を取られることに、激しく怒りを覚えます。
ビッグファイブから考える2タイプ
個人主義と社会主義自体、私の考える理論であり一切の根拠がありません。
そのため検証する余地はありますが、一応考察を書き記しておきます。
【開放性】
開放性が高い人は、新しい挑戦や発見、審美眼など持つ傾向にあるため、
風習やルールに流されない傾向にあるといえます。
【協調性】
これは言わずもがなかもしれませんが、協調性は対人における親和性を表しています。
【誠実性】
一度決めた目標にこつこつ取り組んだり、真面目に物事に取り組む特性のある誠実性。
これに関しては社会主義、個人主義の区別は持たないと考えます。
ルールに重んじるという意味で高いと社会主義になり得るかと考えましたが、
個人主義でも誠実性が発揮される場面が概ね想像に難くありません。
【神経症的傾向】
神経症的傾向が高いと、対人における不安感や、他人に依存してしまう心理を抱きやすいです。
そのため個人主義特有の独立心が、神経症的傾向の高さから表れるとは思いません。
よって高いと社会主義、低いと個人主義になるのではないでしょうか。
【外向性】
最後の外向性。こちらについても2タイプの差は起こらないと考えます。
ちなみに会社経営者などは外向性の高い個人主義者であることが多いと僕は考えています。
社会という言葉から考えると意外かもしれませんが、社会主義者は周りよりも抜きん出ることを恐れるため、
統率を取るリーダーには向いていますが、重大な決定権を抱える度量は持ち合わせていないと考えます。
注意点とまとめ
この2タイプは人によってきっぱりどちらかに分かれるというわけではなく、あくまで傾向を表しています。
例えば僕のように 9:1 でほぼ個人主義な人もいれば、4:6 程度で個人のことも大切にしつつ協調性を重視する人もいます。
こういった考え方はレッテル貼りになってしまわないように、自分がどちら寄りか、相手がどちら寄りかを判断し、
お互いの価値観や感性をいかに理解しすり合わせることができるかが大切だと考えています。
もし自分が個人主義者で、身勝手な言動をしていたと感じるならばそれを改め、
社会主義者で、自分の考え方を他人に無理強いさせていたと感じるならば、それを改めればいいわけです。
こういった僕個人の理論に過ぎませんが、読んだ方の気づきのきっかけになれば幸いです。
人間関係がうまくいくといいですね。
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